涼宮ハルヒの憂鬱 第13話も「エンドレスエイト」

第12話全体が伏線となった第13話。タイトルが同じであるのは思い切った手法である。
新作が時間列順の放送であることに意味があるのはこのタイトルをつける為でもあったのだ。

本話の楽しみ方の一つは第12話の内容を踏まえての間違い探しであろう。
冒頭のキョンが上半身裸! ヒロイン達の服装の違いはもちろんのことながら、場面の描き方の違いで、ストーリーは同じでもキャラクターの表情の違いを映像で観せている。ハルヒがキョンに胸当てといったアピールも第12話では気付かない所である。
最大の相違点は、現在進行形で過ぎて行く平穏な世界の異常をキョンと古泉が自覚したこと。きっかけがみくるであったことにせよ、ここから事態の深刻さが浮き彫りになることで第12話とは全く違ったストーリーとして観ることができるのである。

前半のみくるはハルヒと共に夏休みを楽しんでいたのに対し、未来世界との係りを失ったことに気付いてからは素直に楽しめなくなったのも大きな変化だ。8月31日以降の未来のない世界。その先に存在する未来がないということは、みくるはこの世界に一人取り残されたも同然である。自分の存在意義がなくなってしまうことへの不安は、8月30日のミーティングで暗い表情になっていたかことからも推測できる。

観察者である長門に解決策を求めたいところであるが、このエンドレスサマーにおいて環境情報を改ざんすることがなかたことからも、変革を望んではいないようだ。しかし、長門がこれまでキョンにループ世界の事を説明したことはあったのであろうか? キョンに気付いてもらおうとする素振りもヒントも残してなかったことからも傍観の態度をとり続けてきたのであろう。

全ての鍵はキョンの行動にかかっている。ハルヒの台詞の中に隠されたヒントとは?
「失った時間は決して取り戻すことができないの。だからやるの!」そう言って始めたSOS団の夏休み課題。ハルヒがみんな(特にキョン)と一緒に夏休みに出来なかった事が解答なのであるが、古泉もみくるも長門もキョンに委ねている。一般人のキョンにしかできない事を期待せずにはいられない。

そして来週のタイトルもおそらく『エンドレスエイト』? 良い意味で予想を裏切るのが大好きなハルヒスタッフですので、次話も驚かせてもらいましょう。


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