喰霊-零- #09「罪螺旋」 2人はもう戻れない……

第8話にて三途河に敗れた黄泉。瞬時に惨殺されたと思いきや本話は前話を補うストーリー展開であった。
一命をとりとめた黄泉に待っていたのは厳しい現実……。三途河の目的は殺生石に相応しい人物を取り込んで悪霊にすること。その候補者として黄泉を選び、憎しみを植え付けていく様がついに明らかになる。

黄泉は本当に紀之の事が好きだったのですね。しかし、お家大事のしきたりが黄泉と紀之を引き裂いてしまう。
黄泉に裏切られていく感情が湧き上がるのも仕方ないのであるが、黄泉にとって残された者は神楽だけであったし、神楽もまた黄泉の為に尽くすことを誓う。
神楽の嘆きは戻れない黄泉との日々を悔やむ気持ちと宿命によって普通の人として生きていく人生を失ってしまった黄泉に対する哀れみでもあった。
「黄泉と普通の姉妹に生まれたかった」
「ずっと……ずっと、一緒にいようね……黄泉お姉ちゃん」(神楽)

黄泉と神楽の仲睦まじい関係は本話でも健在。だからこそ、最大の謎であった黄泉の神楽に対する憎しみの原因が伏線となっていたのである。
その答えが冥の殺害によるものであった。神楽の想いを裏切ってしまった黄泉の後悔。黄泉を信じていた神楽がこの件だけは黄泉を信じれなかった後悔。2人のすれ違う想いが交差してしまったのである。

黄泉の苦しみは神楽を殺したいと思う憎しみではなかった。今のままでは伝えられない想いが黄泉に三途河と殺生石の誘惑を受け入れる隙をつくらせてしまったのである。

遂に闇へと落ちる黄泉。まるで『ベルセルク』グリフィスがベヘリットによりゴッドハンドへと転生するようでした。全てを憎しみに変えて生まれ変った黄泉。あの時、神楽が黄泉の元を離れなければ……。EDの黄泉にも変化があったのは上手い描写。これまではやってきた神楽に気付いて振り返りながら黄泉が微笑んでいたのであるが、振り返らずに歩き去っていく内容に変更されている。黄泉の進んでいく道を暗示させているようである。

第8話に続きCパート発生。ガンダム00を見ている影響でしょうか、Cパートがありそうな予感でした(笑)。

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