コミックマーケット76へ&直前サークル情報

本日深夜出発で、明日の朝東京着予定となります。 お墓参りで必勝祈願(何の?)もとい、安全祈願をすませていざ出発。 各地にいる同人仲間が集結する日でもあり、存分に楽しんでこようと思います。 今回サイネリアは、8/14(金)東1ホール J-31a「思想脳労文教支部」の新刊『CLANNAD AFTER STORY TVアニメ版全話解説本』にゲスト参加しております。 担当したのは9話分。杏編も担当させていただきました。 ブログにて批評考察しておりました内容を踏まえ、新たに書き直した内容となっております。 http://saineria.at.webry.info/theme/84b83ae7af.html 参加者の皆様、コミケ会場での夏対策、交通などにお気をつけて無事にイベントを楽しみましょう。

アニメ 評価<CLANNAD ~AFTER STORY~>

「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」の管理人様の企画で評価に協力させていただきます。 評価方法は企画サイトのアニメ評価方法に基づいております。 <評価項目テンプレ> ストーリー:5 【脚本、設定も含めて、破綻がないか。テーマ性を貫けていたか。そしてオチがしっかりしていたか等】 序盤でサブヒロイン達の物語を描き、中盤以降からは朋也と渚の物語に。家族というテーマ性がしっかりとしている作品であった。 キャラクター性:5 【キャラクターの魅力。キャラクターと声優の声のイメージが合っているか等】 汐のキャラクターの魅力に全てもっていかれました。 画:5 【キャラクターデザインに忠実か。作画の破綻、崩壊がないか。よく動いてるか等】 京都アニメーションに手抜きはありません! 演出:5 【声優の演技。盛り上がりを作れているか。BGMや挿入歌が効果的に使われているか。カメラワークや構図の工夫。各話の引き等】 原作ゲームでの挿入歌やBGMの使い所はアニメでもそのままに。アニメならではのカメラワークで原作にない動きとビジュアルを演出していた。 音楽:4 【OP・EDが作品の雰囲気に合っているか。BGMや挿入歌の評価等】 意味ありげなOPアニメーションはフェイク!? 作品にあわせた歌詞は素晴らしい。 総合的な評価:5 【この作品を面白いと思ったか、また満足度。他人に薦められる作品か等】 主人公をとりまく家族の想い、生きていく中で生じる障害を愛する人と共に乗り越えていく主人公と家族の姿、家族について考えさせられるアニメでもあります。是非ともお薦めしたい。 合計:29

CLANNADラジオ「渚と早苗と秋生のおまえにハイパーレインボー」最終回

TVシリーズの放送が終了し、ついにラジオ番組も最終回となってしまいました。 CLANNADラジオ「渚と早苗のおまえにレインボー」では、お便りが何度も採用されたので思い出深い番組であります。和やかな番組で声優の皆様の人柄が素で表れておりましたね。 古河家の団欒をラジオを通して楽しめました。
CLANNAD-AFTER STORY-タペストリー B:古河 渚
キャラアニ

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CLANNAD ~AFTER STORY~総集編

【タイトル】「緑の樹の下で」 作  画  :9(新たに描かれたシーンは汐、風子、朋也らだけ) ストーリー :7(第1期を含めた総集編だったとは……) 演  出  :7(幻想世界と二つの現実世界の記憶をもつ朋也) 家  族  :7(親子団欒でしめずに風子と汐の仲睦まじさを描いている) ====================================================== 【批評・感想】 朋也が汐に聞かせたママとの思い出話。「CLANNAD」と「CLANNAD ~AFTER STORY~」をダイジェストにまとめた内容であった。 特筆すべき事は、朋也が幻想世界ではない別の世界の記憶をもっていたこと。汐の出産の際に渚が死んで、後に汐が重い病気にかかった世界から、渚が汐を出産した日の世界に戻ったことを自覚している事である。不思議な出来事として結論を出しているが、幻想世界との繋がりをどう解釈するかも重要であり、曖昧なままなのは視聴者側に判断を委ねたものと思われる。 ただ過去に戻ったのではない。それは未来人が過去を変えることになるのだがら。 幻想世界で僕が少女を救おうとする想い、少女が母を救う為に父を送り出した想いを総集編で描ききれなかったのは残念である。 【一言&重箱の隅つつき】 この世界でも汐の友達になった風子。第22回のラストで風子が汐と出会った時に友達になったものと思われる。 汐が春原をおじちゃんと呼ばせている朋也。杏・涼、ことみらはお姉ちゃん呼びの中、 まだ(おそらく)独身であろう春原はひどく困惑していることであろう。秋生が汐に秋生お爺さんと呼ばせない気持ちも頷ける。

CLANNAD ~AFTER STORY~番外編

【タイトル】「一年前の出来事」 作  画  :8(歳の差を感じさせないキャラとの違いが明確に) ストーリー :9(杏の片想いはこうして始まった……) 演  出  :9(渚に勇気を与えた朋也が運命の人であった) 家  族  :7(両親に励まされてきた渚) ====================================================== 【批評・感想】 「Official Another Story CLANNAD-クラナド- 光見守る坂道で」 をアニメ化。 渚視点の「勇気を出して」(原作 麻枝准)  杏視点の「男友達」(原作 魁) を1つのストーリーにまとめた内容であった。 朋也と渚が知り合う1年前の出来事であるが、もし朋也と渚が知り合いにならなかったら? 「もうひとつの世界智代編」で智代がヒロインであったように、杏がヒロインになるストーリーもあったかもしれない。  しかし、タイトル画面に描かれた幻想世界の少女をみると、ヒロイン渚との運命的な出会いは避けられないことを感じさせる。 アフターストーリーとは一変したギャグあり恋愛ありの学園ストーリー。春原に対して容赦しない杏との因縁はこうして始まったのであった。杏、朋也、春原らが渚とすれ違っても他人同士で関りがないのはやはり寂しい。新たな主が住む前の資料室も寂しく感じさせている。 1年生の時、渚のクラスメイトで仲の良かった木村さんが良い演出であった。アフターストーリーで、朋也達が卒業した後の渚の学園生活はクラスからも浮いた仲間外れ的な立場を描写していたのだが、本話では渚を見ている生徒がいることに安心させられるのであった。 【一言&重箱の隅つつき】 新入生の中に杉坂、仁科、有紀寧らの姿を描いている辺り、配慮を忘れてない。 春原のラブレター作戦はアニメオリジナルであるが、原作で春原の画策で杏が振りまわている間、朋也の事を意識していた杏の心中を思うとやはり可愛い杏であった。朋也の口は悪いが表裏のない態度、時折みせる優しさに魅かれていく杏の恋愛も応援したいところであるが……それはまた別の世界で。 同原作作品に描かれている朋也とことみが付き合っているアナザーストーリー。風子の公子の絆を描いたストーリー。秋生と早苗の学生時代のストーリー等々、「Official Another Story CLANNAD-クラナド- 光見守る坂道で」をアニメ化すると尽きる事のないストーリーが楽しめそうである。 【今話の名台詞】 「この先の困難に負けずにがんばれ……ありがとうございます。難しい名前の人」(渚) 渚が勇気をもらった人は朋也であった。2人の運命を感じさせる。

CLANNAD ~AFTER STORY~最終回の考察・批評

【タイトル】「小さな手のひら」 作  画  :10(ダイジェストに成長していく汐の愛らしさに) ストーリー :9(幸あれ) 演  出  :8(EDに風子と汐が追加! 提供をバックにしたED後のカットにも注目) 家  族  :10(汐、渚、朋也のいる家族の幸せに) ====================================================== 【批評・感想】 原作の描写そのままにトゥルーEDを描いている。この為だけに作詞・作曲された「小さな手のひら」の名曲ぶりを見事に再現したのであった。第1期最終回「影二つ」が原作での各キャラクターEDであったことからも、アフターストーリーの最終回タイトルが「小さな手のひら」になることは必然であった。 幻想世界での僕と少女は、朋也と汐であった。第1期で、僕=朋也という予想はさせていたことから、少女=渚と思わせていただけに、少女が僕を「パパ」と呼んだ時は衝撃的であった。 第1期の幻想世界のストーリーは、アフターストーリー第21回後に朋也が幻想世界の僕とリンクして描かれてきたものであった。第1期最終回で渚が朋也に語った話の続きが今話の幻想世界の伏線となっていたのだが、長い長い旅の先で女の子が歌った歌こそが“だんご大家族”であり、渚が劇で歌った“だんご大家族”がストーリーとしては正解であったことが判明する。 少女は渚ではなかったのに、どうして渚は少女の記憶をもっていたのか? それは平行世界の渚が幻想世界と繋がった時……幼少の時、渚が町に救われた時しかないであろう。渚を包み込んだ光は光の玉であり、この世界にみえる光の玉は少女の想いであることが明らかにされたことから、渚を救ったのは汐の想いでもあったのである。渚が救われた時、隠された世界そのものである少女の記憶の一部を共有したのであった。 町の住人の想いが注れてつくられた幻想世界。その世界と1つになった少女は住人らの想いを守り続けていたのである。 隠された世界(幻想世界)には時間の概念もない為、いくつもの平行世界から住人の想いが注がれ続けている世界ともいえる。 渚が序々に記憶を思い出していったのは(実際は少女の記憶であるが)、渚と町と幻想世界が繋がった場所で唯一残っているもの。病院の建設が進む中、秋生が守ってきた樹の存在から少女と繋がっていたからであった。 少女はいつから幻想世界にいたのか? 少女はもともと幻想世界に存在してなかったことから、アフターストーリー第21回後に幻想世界に誕生したことになる。汐が息をひきとる前に朋也は娘の助けを懇願したのであるが、朋也のもつ光の玉が汐を助けるべく幻想世界へと送り出したのではないだろうか。アフターストーリー第19回で、汐が朋也の身体に光の玉が入っていくのを見ており、その力が作用したものと推測する。 第1期第1回にて、僕が幻想世界の住人になることを躊躇しているシーンがあるのだが、そこに住む汐の存在があったからこそ、僕は幻想世界での住人になることを決意したのである。 アフターストーリーでトゥルーエンドを迎える事ができたのは、朋也が平行世界と幻想世界の2つに存在することができたから。少女と僕の旅の終わりで僕の意識は平行世界の朋也に戻るのであるが、少女と僕が辿り着いた場所こそが「あなたをお連れしましょうか? この町の、願いがかなう場所」であったのだ。 桜並木の坂道で渚と出会う朋也。 原作での解釈ではこの時出会った渚と、汐を出産した渚とは別人である。 この時の朋也は、アフターストーリーでの渚や汐との絆と想いをもっており、第1期第1回に戻ったのではない。 幻想世界の僕の魂が平行世界の朋也の魂に戻る過程で、朋也は試されたのではなかろうか? 汐との結びつきや絆が築けていなければ、朋也は渚に声をかけることはないであろう。 再び朋也の意識が戻った時は、渚が出産した後であった。この時朋也の脳裏には渚が命を落とした時の記憶がフラッシュバックされたのであるが、渚と汐を失った後の朋也と幻想世界での僕の魂を受け継いだ朋也が別の並行世界に飛ばされたのではないだろうか? 平行世界同士を行き来することはできないが、並行世界と繋がっている幻想世界の住人は平行世界へと想いを送ることができるだから。それらを可能にする力が光の玉なのである。 町中から溢れ出る光の玉は、幻想世界での少女の想い。これまで朋也と汐以外見ることができなかった光を渚や秋生、早苗達が目視できる程の強い想いであった。これで幻想世界の汐が渚を救ったのは2度目ということになる。 町を愛する住人達の心、住人達を愛する町の心がある限り、渚や汐が原因不明の熱で倒れることはないであろう。町の姿は変わっても、住人が町を愛する心は変わらないのだから。 《エピローグ》 石原監督と脚本の志茂氏の見せ所ともいうべきその後のキャラクター達。汐の成長を見守る家族の温かな雰囲気が伝わる。 サブヒロイン達のその後は蛇足的でもあるのだが、誰一人結婚していなさそうなのは原作色を損わない為であろうか。それにしてはことみの印象が変わってしまっているが(笑)。智代のその後の生活が見えない為、何をしているのか気になる所であるが、1人海で何を想っているのだろうか? 智代アフターを意識していそうな描写が気になる。 そしてCLANNADへ 『CLANNAD ~AFTER STORY~』のタイトルではなく、『CLANNAD-クラナド-』で語られる風子のエピソード。 原作に忠実であるだけに謎は謎のままなのですが(笑)、木のそばで眠っている少女は幻想世界の少女であった。少女の姿を汐にしたことで、アフターストーリー第20回での風子と汐のやりとりが伏線となっていたことが判る。 風子がなぜ、別の平行世界で出会った汐の匂いを覚えていたのか? 少女のそばにあった樹は病院の建設の際になくならないよう秋生が守った樹である。平行世界と隠された世界とを結ぶ場所に導かれたのは、風子もかつては幻想世界の住人であったからではないだろうか? 意識がなくなって眠りつづける風子の魂が幻想世界にいってしまったとしたら……幻想世界から姉の結婚を祈っていた風子の魂が、光の玉の力によって平行世界で風子の姿となった。平行世界の中では死んだ状態の為、風子も朋也と同じく2つの世界に存在することができたのではないか。 【一言&重箱の隅つつき】 第1期OPアニメーションで描かれていた全貌が明らかに。 雪に埋もれる中で僕が掴んでいたのは少女の手。 木の傍で眠っている少女は汐。風子が匂いにつられて(笑)、見つけたのはこのシーンであった。 そして花畑を走る女の子と花畑そばの道に立つ女の子の後姿は汐である。 アフターストーリー第2回の幻想世界で僕と少女以外に登場した“獣”に対し、少女が“優しい匂いがしたんだ”と話したのであったが、“獣”の正体は汐がママの匂いがしてお気に入りだった“だんごのぬいぐるみ”である。 僕の形がパパに初めて買ってもらったオモチャの形であったのに対し、ぬいぐるみは獣の形となったのであった。 【今話の名台詞】 「町も人も、みんな家族です……だんご大家族です」(渚) 1期から仕組まれてきただんご大家族の伏線が今……町と共に紡がれた壮大なストーリーであった。 にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
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CLANNAD Original SoundTrack
Key Sounds Label
2005-01-28
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とても好きです。買う ...
曲はさいこうです曲は ...
感動!!!!!先程こ ...
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CLANNAD 光見守る坂道で―Official Another Story
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CLANNAD ~AFTER STORY~ 第21話

【タイトル】「世界の終わり」 作  画  :7(弱々しい汐) ストーリー :7(再びバッドエンド!?) 演  出  :9(高熱でも歩きつづける汐の描写に) 家  族  :8(汐の願いを叶えた朋也の強さ) ====================================================== 【批評・感想】 朋也、そして秋生が物語の核心に迫っており、渚から汐へと受け継がれた原因不明の高熱と町との繋がりがみえてくる。 汐は5歳になるまで渚と同じ病気にかかることはなかったのであるが、今回工事現場の描写と切り崩される山とショッピングモールの建設から、再び町が変わろうとしていることが読み取れる。 key原作ゲームの「AIR」のヒロイン神尾観鈴が神奈備命の呪いをうけて輪廻転生した存在であったように、町と繋がっていた渚から誕生した汐もまた渚をとおして町と繋がっていたのだった。 病弱した汐を連れ出した朋也であるが、その行為が汐の命を奪うことになりかねないことを承知した上での決断であった。かつて秋生が渚を連れ出して奇跡を願った再来……とはなりえなかったのであるが、秋生と朋也の違いは何であったのか? なぜ汐を助けられなかったのか? 1期第1回での冒頭シーンから朋也は再び決断をしなおすことになるのであるが、朋也と汐がいた世界での物語はここで終わってしまった。 その最後が幻想世界での少女とロボットと酷似していたのだが、終わってしまった世界での旅もいよいよ終焉を迎えようとしている。 1期から当時進行で描かれていた幻想世界の物語であるが、朋也達の世界とは別の世界であるのは明らかである。違う世界があることを前提とした物語であることからも、渚と出会わなかった朋也(この世界を仮定したのが智代編の物語)、出会った朋也といったいくつもの世界が平行して存在していると考えられる。 幻想世界は「平行世界から隠された世界」であるのだが、この世界についてはサブヒロインのことみシナリオが伏線となって存在の説明付けがされている。 互いの平行世界へは干渉できないのがルールであるのだが、平行世界と隠された世界とは何かしらの干渉があることが、幻想世界の物語から明らかにされている。 朋也が特別な存在なのは平行世界と幻想世界で魂を共有できるからではないだろうか。 平行世界で渚や汐を失い世界の終わりを迎えた時、朋也の魂がどこにいくかが物語の解釈に繋がるのだが、それは最終回の時にでも。 朋也は汐を救うことを切に願っていた。渚と出会わなければ渚は死なずにいたかもしれない……ただし、渚と出会わなければ汐は生まれてこない。渚の出産時には汐との絆がない為、朋也は渚の生だけを願い、坂道で声をかけるのを躊躇したのだが……。 【一言&重箱の隅つつき】 朋也と秋生が病院外のベンチで語るシーンであるが、原作では切り崩された山の跡に造られるのは駐車場であった。また、人が死ぬことも変わっていく事の一つにすぎない云々についての語りに対し、アニメでは「それが嫌だから人は病院なんか造るわけだ」と秋生に応えさせており、その後に続く名台詞の意味に重みを含ませている。 【今話の名台詞】 「この町と、住人に幸あれ」(秋生) 町中の人々の幸が光の玉となることを願う。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第20話

【タイトル】「汐風の戯れ」 作  画  :7(最強の保育士と立派に成長したボタン) ストーリー :7(杏、風子らのヒロインが絡むと昔の朋也に戻る) 演  出  :8(だんご大家族は幸せ家族の象徴) 家  族  :10(親バカ朋也と幸せな岡崎父娘) ====================================================== 【批評・感想】 朋也と汐の日常生活を丁寧に描いており、仕事と育児を両立する朋也の表情がとても清々しい。 前話で話題となった汐の先生は杏であった。OPで園児を連れている杏の姿が既にネタバレであるのだが、ボタンの成長ぶりはド肝を抜かれる。朋也の級友達が、渚の死後、汐と離れて暮らす朋也をどんな想いでいたかを杏が代弁することによって、早苗さんの心遣いと杏らの胸中を察することができる。 春原や杏達がまだ未婚で子供がいる家族の問題にどこまで踏み込めるか不安でもあった筈である。 杏達は早苗さんとも相談して朋也をそっとしておくことを決めたのであろう。渚との関係も、朋也が汐との関係を取り戻すまで汐に知らせないようにしたかった早苗さんの言葉にどれだけ重みがあったことであろうか。 幸せ一家の物語であったのだが、ラストの引きで一転。子供が熱を出すことはごくごく一般なことで数日休めば回復するのであろうが、汐は渚の娘である。渚と同じ原因不明の発熱である可能性があるのだ。 【一言&重箱の隅つつき】 ボタンがなぜ“なべ”と呼ばれているか説明がないままであったが、原作ではあっきーが“なべ”と呼びつづけていた為に汐は本当の名前を忘れてしまったのであった。原作での杏と朋也の遣り取りも大幅に削られていたのは残念。 タイトルの汐風とは“汐”と“風子”のことを指し、風子が岡崎家に来て汐と遊ぶことの意味と捉えることもできるのだが、汐が新しくできた病院の場所に惹かれて風子と一緒に観に行った事も原作にはない描写で重要である。 【今話の名台詞】 「とっても泣き虫な人。でも、すごくがんばって汐を産んでくれた人。それで、パパのすっごく好きだった人」(汐) 天国にいる渚がこれを聞いたらどんなに喜ぶことであろうか。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第19話

【タイトル】「家路」 作  画  :10(風子、復活!) ストーリー :10(古河夫妻と父の想いを受け止めた朋也) 演  出  :10(挿入歌『ana』の効果と朋也と汐を見守る渚の写真にウルウル) 家  族  :10(早苗さんごくろうさま、そして直幸と家族に戻った朋也) ====================================================== 【批評・感想】 親子の絆を強くした朋也と汐、アバンまるごと流れる挿入歌の『ana』で前話の引きをそのまま引き継がせている。 原作では朋也かせ汐に渚の事を語るトーンから、古河家に帰ってきてからの間に流れていた挿入歌であるだけに、ゲームの雰囲気そのままの演出であった。 秋生と朋也の対決は、汐の育て親のバトンタッチを意味するものでもある。朋也に父としての覚悟がどれだけあるのかを野球の勝負という形で秋生は見抜きたかった……かどうかは定かではないが(笑)、秋生との勝負に勝った朋也を見る汐のまなざしが、パパを誇らしく思っているようで愛らしい。 秋生と早苗が汐を育てる役目を終えた時、やっと2人も渚を失った悲しみに泣くことができた。朋也や汐の前では決して見せない弱さがあることを初めて知ることになるのだが、早苗の内面の脆さを受け止める役目を秋生がしっかりしているからこそ、2人はこれからも共に前に進む事ができるのである。 朋也と風子の邂逅であるが、1期で出会った時のようなやりとりを見せてくれる朋也と風子に安心する。 OPで幼児を抱きしめている少女のシーンだが、これは汐を抱きしめている風子であることがようやく判明する。 7年ぶりに実家に戻った朋也が見たのは、自分を育てることに全てを費やした父の姿であった。そして何もかも失った父の弱さや脆さも含め、朋也は父に感謝していた。1期の時に見た父はもうそこにいなかったのである。 朋也の記憶に甦る父の姿が白黒から色鮮やかに映ったことで心情の変化を表し、今まで見えなかった、知りえなかった父の愛を感じさせる。直幸が「朋也くん」ではなく「朋也」と呼んだことが2人の関係を象徴しており、子から父への想い、父から子への想いが凝縮されている。朋也は直幸が背負ってきた家族の想いを受け継ぎ、父を故郷へと送り出した。そこには自身が汐を育てていく誓いと覚悟を父に約束したようにも思える。 【一言&重箱の隅つつき】 光の玉が13個。光の玉が朋也の中に吸い込まれていくのを見た汐であるが、これまでストーリーの中で光の玉を見たことがあるのは朋也と汐だけである。この伏線が最終回までに明らかにされることを期待したい。 EDに歩いて登場する人物に直幸が新たに加わっている。 原作では朋也が父に会いに言った日、汐を古河家に預けている。汐と共に父に会いに行ったことで、自分の父がどんな親で、自分がどれだけ愛されていたかを汐にも知って欲しかったのであろう。どれほど堕落していようと汐に会わすことを恥じなかったのは、朋也が父のことを理解し、全て受け入れることができたからである。 【今話の名台詞】 「いつのまにか……やり終えていたのか……」(直幸) 朋也の為に人生を捧げた父は立派です。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第18話

【タイトル】「大地の果て」 作  画  :10(美しい大地と汐の涙に) ストーリー :10(これぞCLANNAD!) 演  出  :10(原作を超えるアニメの描写に) 家  族  :10(家族の想いが繋がった) ====================================================== 【批評・感想】 直幸と朋也、史乃と直幸、朋也と汐、汐を育ててきた早苗と秋生。繋がっていく家族の想いを見事にまとめたストーリーであった。朋也と汐が親子の絆を取り戻しただけでなく、朋也が今まで気付かなかった直幸の想いを知り、父親として大切なものが何かを知る重要な1話である。 Aパートでの汐の泣いて場所、汐の知らないママ、朋也が買ったロボットの伏線がBパートで全てストーリーに絡む脚本、演出が素晴らしい。 朋也が初めて直幸を父として認めた史乃の存在は大きい。父と同じ立場に自分がいることを知った時、あれほど嫌っていた父よりも自分がもっと忌み嫌う父親になっていたことに気付いたからこそ、直幸がどんなに素晴らしい父であったかを理解できたのだ。それは家族をもたぬ学生であった1期では決して知りえない事であった。 汐の親代わりとして育てている早苗と秋生もまた、朋也の為に汐を育ててきた。父親として朋也がしなければいけない事を残しており、朋也に汐の父親になって欲しい為、娘の渚の事も、汐が寂しくて泣いてる時も、一線を引いていたのである。それがどんなに辛かった事であろうか。 朋也の自堕落となった五年間であったが、汐の存在をかけがえないのないものとして認めたことにより、渚との出会い、結婚、出産、そして死を受け入れることができたのである。 本話へと繋がる伏線は1期から既に敷かれていた。OPで花畑を走る女の子が汐であったのである。学園編ともいうべき1期で汐の存在はなく、原作を知らないと朋也と渚の娘であるとは予想できないのであるが、そこへ辿り着くための物語でもあった。そして、2期の第1話でのアバンで朋也が夢うつつの中でみた光景。父との思い出の場所でもあったのだ。 【一言&重箱の隅つつき】 アバンは原作の幻想世界Ⅹ。少女とロボットの旅立ちと朋也と汐の旅行を対比させている。 そして、朋也が汐に選んで買ってあげたロボットのおもちゃと幻想世界のロボットとを結びつけたことに伏線を残した演出であった。 『劇場版CLANNAD』では汐との旅行までを描いているのだが、内容はまた別の話である。 【今話の名台詞】 「泣いていいのは、おトイレかパパの胸の中だって」(汐) ……泣いていいんですよね? 我慢しなくていいんですよね? 

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第17話

【タイトル】「夏時間」 作  画  :8(汐の視線、細かな表情に) ストーリー :7(親であることを放棄した朋也) 演  出  :7(汐の食事シーンとEDに繋がるスキップ) 家  族  :1(他人行儀な朋也と汐の関係が序々に……) ====================================================== 【批評・感想】 渚との出会い、恋人、結婚、汐の存在を全て否定した朋也と興味津々な対象として朋也を見ている汐との関係が描かれている。 渚が他界してから5年。OP語りでの灰色の世界は、朋也が渚に出会う前の忌み嫌う町の存在そのものであった。 1期では渚との出会いで色づく世界の演出がなされていたが、渚の存在がない世界では朋也は変わらないままであった。 朋也が仕事休みの日に汐を連れて朋也を訪れていた早苗。朋也が早苗の訪問の際に汐の存在を確かめるように視線を下にしたことからも、その光景が想像できる。 知らない人を見るかのようにおっかなびっくりで朋也の前に姿を現さない汐。隠れているつもりが見えているシチュエーションは第1期に登場した風子を思い出させる。 汐にとって朋也とは誰なのか? 家族? 父? 早苗と秋生から、朋也が父親であることを教えられていたであろうが、汐にとって朋也は親子とはいえない人であった。 汐に見つめられても視線をそらす朋也、朋也に対して他人行儀な汐との関係がぎこちない。 【一言&重箱の隅つつき】 『劇場版CLANNAD』では、渚亡き後、堕落した朋也を励ますため、春原や智代が朋也を訪れるシーンがある。 訪れても何も話そうとしない朋也に、春原は親友である自分の無力さを嘆くのだが、原作では仲間達との触れ合いは一切なく、本話でも朋也のもとを訪れていたのは主に早苗であった。 杏、智代からの叱咤激励、1期ではアドバイザーとして朋也を支えた春原の存在が5年間の間に何もなかったとは思えないのだが、アニメ版ではフォローして欲しかった。 【今話の名台詞】 「俺達は何処へ行こうとしてるんだろう……」(朋也) 目的の見えない出発であるが、汐のスキップが親子となる出発の合図のように思える。 次回は……全視聴者が泣ける回になることを期待。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第16話

【タイトル】「白い闇」 作  画  :10(明暗を分けた渚と朋也の対比) ストーリー :10(渚……がんばりました……) 演  出  :10(カメラワーク、音楽、声優、もう全てが素晴らしい) 家  族  :10(新たな命の代償にあまりにも大きい……) ====================================================== 【批評・感想】 朋也が怖れていた渚との別れ。それが現実となった時の朋也の選択が、可能性のある未来の内の1つを生み出した物語であった。 原作ゲームは使いまわしの背景、キャラの立ち絵であったのだが、アニメーションでは作画力と演出で原作以上の効果を発揮している。 OP語りは久々の幻想世界。原作ではⅩの内容。そしてタイトルの光の玉が12個となる。光の玉が序々に何かの形となっているのだがさてこれは一体……。度重なる幻想世界の描写から、本編と幻想世界が表裏一体の世界として時間が流れていることを印象づけている。そしてことみから明かされる“隠された世界”から、幻想世界と本編との繋がりが明らかになったのであった。 朋也が望んだのは渚と出会わなかった世界。かつて渚が命を落しそうになった時、秋生は町の中で、切に渚の命を助けて欲しいと願った。後悔の念に捕われている朋也が、こたびの渚の運命を決めてしまったともいえる。 渚を愛した朋也の想いはオープニングテーマ『時を刻む唄』にも込められおり、渚を失った今、その想いがとても強く感じるのであった。 フルコーラスで聴くと、なぎさの運命を暗示させる歌詞であったことに気付く。 『三人分の朝ご飯を 作るきみがそこに立っている きみだけがきみだけが そばにいないよ 昨日まですぐそばで僕をみてたよ』 朋也と渚と汐の三人で食べる朝食の風景を夢見たのに、渚だけがそこにいない…… その事を意味している内容であった。 しかし、最後の歌詞は 『いつまでも 覚えてる この町が変わっても どれだけの悲しみと出会うことになっても 見せてやる 本当は強かったときのこと さあいくよ 歩き出す 坂の道を』 坂道で初めて出会った朋也と渚。この時、共に坂道を歩いていくことが物語の全ての始まりであったのである。 それを否定した朋也に真の幸せは訪れないであろう。 【一言&重箱の隅つつき】 CLANNAD黒歴史の『劇場版CLANNAD』では、渚は病院で出産の後、息を引き取っている。 原作で正月に朋也宅を訪れたのは春原、仁科、杉坂と古河夫婦。杏、椋、ことみの登場はアニメスタッフからキャラに対する愛を感じると共に、少女と僕の世界が何であるかの解答を示させた演出でもあった。隠された世界の謎が解けるのはことみだけであったにも関らず、原作では登場の機会がないままの悲しいヒロインであったからだ。 智代や有紀寧の存在が年賀ハガキだけになってしまったのがファンには心残りか。 【今話の名台詞】 「渚……ずっと傍にいてくれるって言ったよな……ずっと一緒だって……何度も……何度もそう約束したよな……」(朋也) ああ……涙で朋也と渚の回想シーンがよく見えない……

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第15話

【タイトル】「夏の名残に」 作  画  :9(季節感漂う背景の移り変わりが丁寧) ストーリー :7(なぜかハッピーエンドになる気がしない……) 演  出  :9(渚、朋也、秋生、早苗によるだんご大家族大合唱) 家  族  :10(新たな家族の名は“岡崎 汐”) ====================================================== 【批評・感想】 出産を控えた家族の時間をとても丁寧に描いている。 朋也の渚を心配する心情と渚の子供を想う心情が対照的であった。それは変わらない今を望む朋也と、我が子の未来を望む渚との違いでもあるのだが、朋也の不安が増していくにつれ物語が暗雲漂う雰囲気になるのが辛い。 1期第20回「秘められた過去」で秋生が朋也に語った渚の過去の続きが明らかになる。瀕死の渚を救ったのは“町”の奇跡でもあるのだが、渚と町との繋がりを感じさせる内容であった。 【一言&重箱の隅つつき】 渚の原因不明の病気。これは同じKey原作品の『AIR』に登場するヒロイン「神尾観鈴」の原因不明の発作がそうであったように、ヒロインにつきまとう宿命でもある。 『一緒に海を観に行く』に『約束』のキーワード……『AIR』『Kanon』を彷彿させる。 汐の命名での捕捉であるが、浜辺を意味する“渚”に潮の満ち引きを意味する“汐”。“汐”は“渚”から、時には引いて離れることもあるが、時が経てばまた満ちてそばに帰ってくる。そうしながら、渚は汐を見守って行きたいと願ったのである。 【今話の名台詞】 「きっと人生にはいろんなことがあります。でも、時が経てばまた満ちてそばに帰ってきます。ずっと、それを繰り返して……私は汐を見守っていきます」(渚) 我が子に託す想い。名前を授けることには大きな意味があることをあらためて思い知らされるのであった。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第14話

【タイトル】「新しい家族」 作  画  :9(結婚して大人びた渚) ストーリー :8(新婚さん、いらっしゃ~い) 演  出  :10(結婚した女性は強いです) 家  族  :10(おめでとう渚♪) ====================================================== 【批評・感想】 朋也と渚の結婚後を描いており新婚アツアツの幸せ感が伝わる。 昼ドラのような展開はなく特別でない一日一日を幸せに過ごす。この日常がどれだけ幸せなことであるか。原作組にはだんご大家族のBGMだけで泣けるシチュエーションである。 タイトルにも数多く増えている“光の玉”のことを朋也が語ったのは後の大きな伏線であり、監督の狙いでもあるように思える。そして渚の願った“欲しいもの”がタイトルの「新しい家族」へと繋がるのであった。 岡崎夫婦の生活だけでなく、親子ドラマで笑いを演出しているのが朋也と秋生である。 絶妙の引きで次話へと繋げたのであるが制服姿のエンディングアニメーションはそろそろ違和感が……。 【一言&重箱の隅つつき】 第11話にて渚の下校途中にチラリと映る工事現場の建物がファミレスとなったのであった。 第1期シリーズから街並の描写の中で工事現場が多く描かれていた事の伏線がようやく明らかになろうとしている。 【今話の名台詞】 「わたしと朋也くんは夫婦ですからその……えっちな事もしちゃってます!」(渚) 渚の爆弾発言!! 娘の告白に心中穏やかでない秋生の動揺っぷりと相変わらずな早苗さんであった。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第13話

【タイトル】「卒業」 作  画  :8(卒業しても制服が似合う渚達) ストーリー :10(今話で最終回にならないのがCLANNADである) 演  出  :10(卒業式での渚の語りに) 家  族  :10(渚が岡崎性となった記念日) ====================================================== 【批評・感想】 朋也にかつての自分の姿を重ねていた秋生。朋也の気持ちを知りつつ見守っていた早苗。古河家流のやり方が現実離れしているものの、娘を託す親の気持ちというのは、これくらい真剣な覚悟でないと受け入れられない事であることをひしひしと描いている。 久しぶりの朋也と春原の会話であるが、学生を卒業しても2人の間柄は不変であった。学生時代のようには生きていけない現実社会が、2人に距離を作っていたとしても変わらない所は変わらない春原に安心させられる。 原作のシーンそのままに再現された渚の卒業式は、渚が朋也と出会ってから今に至るまでの集大成といってもよい内容であった。ただ、アニメ版では朋也と渚が手を握るシーンがなかったのが心残りか。学生の時に叶えられなかった制服で手を繋ぐシーンでもあるのだが……。 【一言&重箱の隅つつき】 光の玉が11個に……。 渚の体調不良と街の工事現場をかける描写が憎い。初見視聴者は絶対に見過ごすカットですが、渚の病の原因が何であるのか……真実に辿り着くのはまだまだ先である。 原作では渚の卒業式に登場しなかった智代、ことみ、有紀寧達もアニメ版では当然総出演! ことみを再び登場させた配慮に監督の愛を感じる。 【今話の名台詞】 「朋也さん、渚は私達の夢です。そして今日からは、朋也さんも私達の夢です。2人の幸せが私達の夢なんです。だから、幸せになって下さいね」(早苗) 最高の祝辞です。

CLANNAD ~AFTER STORY~ DVD2巻

世間ではCLANNAD ~AFTER STORY~第13話が放送された頃ですが来週の放送まで我慢です。 と言うことでDVD初回限定版2巻購入しましたのでその内容をご紹介。 春原編と美佐枝編の完結話が収録された第4回から第6回の三話分。 特典物は第1回+OP+EDの絵コンテ集、志麻くんのハンカチ。 志麻くんのハンカチは使わずにそのまま保存で(笑)。 絵コンテ集は見ごたえあり。同人誌の資料にもなりますね。
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特製お楽しみカードは美佐枝と猫、智代、祐介の絵柄(智代格好良い!)と美佐枝のプロレス技集(志麻君とっても痛そうです)
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という豪華な内容となっておりました。 さて、いよいよ物語も後半スタートですね。来週放送の第13話が楽しみです。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第12話

【タイトル】「突然の出来事」 作  画  :10(公子さんも永遠の○○才!?) ストーリー :9(裕介の過去と渚へのプロポーズ) 演  出  :10(さすが泣き顔の京アニといったところか) 家  族  :9(子離れできない秋生と家族にすらなれない岡崎親子) ====================================================== 【批評・感想】 前話で登場した木下氏。京アニはただの通行人にも伏線を張っております。 『突然の出来事』であった直幸の逮捕。ぐーたら親父が何を取引しようとしていたのか全く謎で、人付き合いがあったかどうかも不明なままでの出来事はご都合的展開か。原作では事件が起こる前に朋也と渚が直幸に会いに行っており、道を誤ろうとする直幸の言動が分かるのだが、彼は主犯ではなく利用されただけであることも一切の説明がなく、アニメ本編からでは人の良さそうな直幸が犯罪に手を染めてしまう理由が推測できない。 朋也視点であるからこそ、今話ほど朋也の弱さを描いた話はない。学園編ではヒロイン達の力になる為奔走し、常に渚を励ましてきた朋也の強さはどこにもなく、ただ逃げる事しか考えられない落ちぶれぶりである中、朋也を支える渚の強さが際立っており、渚がいなければ朋也がずるずると堕落していくかを暗示させたともいえる。 『突然の出来事』でもある朋也から渚へのプロポーズ。恋愛物語であれば感動的なプロポーズの台詞で結ばれる二人であるが、行き場のない朋也が逃げ場所を渚に求める為に口にした言葉……ただそれだけであった。そんな朋也を全て受け入れる渚の寛大で慈愛に満ちた人柄が素晴らしい。全てが渚によって救われている朋也であった。 【一言&重箱の隅つつき】 朋也が直幸と別れた後に壁を殴るシーン……1期HPで配信されたアフターストーリー制作進行中の特報動画配信でもこのシーンはあるのですが、2人の服装もカメラ視点も全て変更されている。 「はい、ずっと側にいます。どんな時も、いつまでも……」(渚) 永遠に支えとなることを朋也に誓った渚。末永く2人は幸せに暮らしました……で終わる最終回でもいいのですが、そうはさせないのがkey作品。どうあっても泣かせる気ですね。 【今話の名台詞】 「岡崎……大事なものを見失うなよ」(芳野) 栄光と挫折の末に知った大切なモノ……それはそうと芳野さんのCD復活イベントは起きるのか? 「私も情けないです。でも、2人一緒なら強くなれます」(渚) 渚はほんとうにいい娘です。自分の弱さを知り、それを支えてくれたのが朋也であったからこそ、渚はどこまでも朋也についていくと決めたのですね。 ====================================================== 【お知らせ】 コミックマーケット75 サークル参加します 12月30日(火) 配置エ-01b サークル名:サイネリア  ゲスト参加しております「CLANNAD TVアニメ版全話解説本」の委託あり

CLANNAD 古河 渚バースデー

12月24日は「CLANNAD」のヒロインである古河 渚の誕生日。 クリスマスと言えば「フランダースの犬」と主人公ネロの命日でもありますね。劇場版「フランダースの犬」は必見ですよ。 さて、アニメ「CLANNAD ~AFTER STORY~」も1クールが終了し渚の運命の時が迫ろうとしています。 本当の家族となった後にまつ運命は「Air」の観鈴と晴子を思い出すのですが、幻想世界の真実を明らかにした後に叶えるハッピーエンドの渚をアニメで見れることを祈ります。 12月30日のコミックマーケットでは東ホール“エ”01b「サイネリア」のスペースにて『CLANNAD-TVアニメ版-全話解説本』を委託販売致します。 私も解説文を担当しておりますので、興味のある方は是非お立ち寄り下さいませ。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第11話

【タイトル】「約束の創立者祭」 作  画  :8(愛を語る芳野の決めポーズ) ストーリー :9(渚と芳野に頭が上がりません) 演  出  :7(手書きから朋也用に作られたネームプレート) 家  族  :8(夫婦生活を円満にするお遊びも程々に) ====================================================== 【批評・感想】 社会人となった朋也が渚に支えてもらいながら、日々の生活を送る日常を描いている。 特別何かが起こる訳ではないごくごく普通の社会生活。その中で原作を知る者ならば、いくつもの伏線が散りばめられていた事に気付いたであろう。 変わっていく街並。建設予定のある病院。朋也が変わらない街を望む気持ちはまだ軽いものである。そして朋也のしている仕事は街に人が住みやすくする為の作業でもある。夜の道でも渚と朋也を明るく照らす街灯の一つ一つが、朋也の携わっている仕事によってもたらされている恩恵であると捉えることができる。 朋也視点で物語が進む為、渚の学生生活についての物語は描かれていない。有紀寧や智代、仁科達との関係も違うクラスになったことで、主な登場人物は学生から社会人へとバトンタッチしている。渚の学生生活を思慮してみると、朋也のいない中で本当に強くなれました。夢であった演劇部はなくなり、杏、椋、ことみ達のような友達もいない。それでも朋也の為に尽くす良妻ぶりである。渚の笑顔で救われているのは朋也だけではない。視聴者側も朋也に共感して渚の人柄に惚れてしまうのである。2人の関係にヒビがはいることはない。これからも共に 歩いていく事を確信できるのはなんと心地よい気分であろうか。 1期の学生編で朋也の良き理解者であった春原。アフターストーリーの社会人編では芳野が朋也の良き理解者であり上司であり、人生の先輩として朋也を助けていることも見逃せない。 仕事をすることのイロハを一つずつ学んでいく朋也が、職場の一員として認めるまでに成長した1話であった。 【一言&重箱の隅つつき】 渚の下校途中にチラリと映る工事現場。原作通りあの場所に建つ事になりそうです。 古河家の隣人「磯貝」さんが再び登場。飛び出した早苗を秋生が追いかけてる間、留守にしている古河パンの臨時店番をしていたとは(笑)。ご近所に愛されているパンである。 【今話の名台詞】 「出来ないことは補い合う……仕事とはそういうものだ」(芳野) 社会人として働く中で学んでいくこと。朋也は良い経験を積んでますね。 ====================================================== 【お知らせ】 コミックマーケット75 サークル参加します 12月30日(火) 配置エ-01b サークル名:サイネリア  ゲスト参加しております「CLANNAD TVアニメ版全話解説本」の委託あり

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第10話

【タイトル】「始まりの季節」 作  画  :8(学校と自宅とで異なる渚の表情が切ない) ストーリー :7(社会人となった朋也の決意) 演  出  :7(真剣にパンを焼く秋生の姿はまるで別人) 家  族  :7(渚と新婚気分の朋也) ======================================================================== 【批評・感想】 アバンは再び幻想世界Ⅸの内容。冬の訪れと共に動けなくなってしまう“少女”。集めたガタクタから空を飛ぶ乗り物を作り出そうとしている2人だが、季節の変化、新たなる創造物、少女と僕の世界が序々に変わっていく様は朋也達がいる世界との関係を現しているようにも捉えられる。 タイトルの光の玉が1つ増えて10個に。 朋也のいない渚の学校生活であるが、年上のクラスメイト、進学校での2年留年は浮いた存在であった。しかも廃部となってしまう演劇部。けれど渚が笑顔でいられるのは朋也と過ごす時間を楽しくしたいと思うから。その想いが学校生活での頑張りに繋がっているように見受けられる。 ついに智代も台詞なしの背景ヒロインに。留学したことみ、実家に帰っていった春原らの登場は渚の卒業式までは絶望的か。杏&椋姉妹が朋也を動かすきっかけとなったのであるが、渚と一緒に古河家を出るのではなく一人暮らしを始める決意に留まっている。 秋生に渚へのプロポーズを示唆する発言をした朋也には、自身の生活だけでなく渚と一緒になる為に一人前の社会人になろうとする決意を感じる。秋生の反応が大人しかったのが意外であったが、渚の意思を尊重するということで、渚は公認の通い妻となるのであった(笑)。 一人暮らしの朋也のもとへ寝坊せずに起こしたり食事を作りに訪れる渚はかつての智代を彷彿。新婚生活気分を楽しむ朋也が対照的である。2人きりで間がもたない素振りをするなど、渚を強く意識している朋也であるが、渚の態度はいつも通り(笑)。 朋也と渚の新たな生活を描いており、学生生活の時とは違う社会人としての厳しさを初めて経験する朋也であった。 【一言&重箱の隅つつき】 店の営業時間内にふらりと姿を消す秋生であるが、子供達と野球をしてないとするならば、渚の命を救った“あの場所”に行っているのかもしれませんね。 店内の商品でクローズアップされた「Fresh BREAD JAM」。これも早苗さんの友人が作ったものであろうか? 【今話の名台詞】 「いつかこんな風に2人で住んだりするんだろうかな」(朋也) 鈍感な渚には遠回しに言っても駄目ですよ。 ============================================================================= 【お知らせ】 コミックマーケット75 サークル参加します 12月30日(火) 配置エ-01b サークル名:サイネリア  ゲスト参加しております「CLANNAD TVアニメ版全話解説本」の委託あり

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第9話

【タイトル】「坂道の途中」 作  画  :10(学園編最後に相応しい丁寧さ) ストーリー :10(急展開いよいよアフターストーリーへ) 演  出  :8(渚との思い出と共に1期をフラッシュバック) 家  族  :10(温かく見守られている渚) ======================================================================== 【批評・感想】 アバンは幻想世界Ⅸの内容。“冬”に対して警戒心を持っている僕。2人に暗雲が漂う雰囲気を感じる。有紀寧編が無事完結したこと。前話で朋也が光の玉を見たことで新たに光の玉がタイトルに追加されるかと思いきや数は増えておりませんでした。 ストーリーはサブヒロインから渚と朋也の物語へ。 進学か就職か、卒業後の進路にいて答えを出せていない朋也。杏は幼稚園の先生を目指し椋は看護学校へ。1期でも2人の進路については語られており2人は希望通りの進路を進むのであった。また、1期の伏線であったことみの留学話がここで復活。杏、椋、ことみの仲良しヒロインコンビだが、ことみは留学によってついに降板か!? そして、渚の病弱設定が復活。本話になるまで兆候をみせなかった為に強制的なシナリオ補正であるのは否めない。 原作と違うのは渚を支える仲間に杏、椋、ことみ、智代、有紀寧達がいる事。 杏シナリオのボタンイベントをここで起用したものの、杏&椋シナリオのアニメ化は本編ではお預けに。智代編のように別世界の物語として描いてほしいものである。 元気をなくした朋也の気を紛らわそうとした杏であるが、春原は朋也のことを誰よりも理解していた。 そして月日は流れ卒業する智也達。幸村先生の温かさにも触れており、断片的ではあるが幸村シナリオを補完している。1期の智代編の伏線でもあった桜並木の保存も決まり、皆がそれぞれの進路へと進んでいく。 タイトル「坂道の途中」であるが、卒業できなかった渚と卒業した朋也の心理描写を意味している。今はまだ人生の坂道の途中の2人。朋也の渚と共に歩きたい想いは、これから生涯共に歩いていくものへとなっていくことでしょう。 朋也の渚を想う心は強いのであるが、自己中心的な我侭さが強くそんな朋也の子供っぽさに対し優しく諭す渚が初めて年上の女性に見えるのであった。子供のままでいられる学園編は今話で最後。これから朋也がどう成長していくのかがアフターストーリーの見所である。 【一言&重箱の隅つつき】 渚の誕生日を祝う仲間達。原作では朋也と古河親子らだけのクリスマス&誕生日会であったのだが、他のヒロイン達との絆を描いてきたアニメ版ならではの賑やかな誕生日会であった。 朋也と手を繋いで歩く渚……番外編「夏休みの出来事」での伏線がようやく実現。 【今話の名台詞】 「好きな女の子が卒業できなくなるかもしれない。それだけでもどうすればいいか分からなくなる程、俺は子供だった」(朋也) 「朋也君。そんな事で足を止めたら駄目です。進めるなら進むべきなんです。朋也君は進んで下さい」(渚)

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第8話

【タイトル】「勇気ある戦い」 作  画  :6(有紀寧が可愛ければ許す) ストーリー :7(渚の援護射撃で掻き回されました) 演  出  :8(究極のパンが遂に誕生) 家  族  :7(兄の想いを叶え前へ進もうとしていく有紀寧)   萌    :7(有紀寧の膝枕姿に) ======================================================================== 【批評・感想】 有紀寧といえば“おまじない”。その流れで膝枕イベントに繋がるのであるが、原作の有紀寧シナリオとでは人間関係が異なっており、渚の手前仕方なく行為を許す朋也であった。 原作では有紀寧が朋也に心を許して我侭な面をみせていく為、2人の恋人エンディングを迎えるまでの過程が楽しめるのだが、本編で朋也が意識している女性は渚だけである。 宮沢派と佐々木派のグループ抗争というオリジナルな展開。喧嘩によって自己主張している ものの、人としては義を通している。両者の仲違いを悪化させない為に、有紀寧は兄の事を知らせずにいた訳であるが、有紀寧の人柄と兄達のグループに関るきっかけを丁寧に描ければ解決できたであろう問題であった。 有紀寧の想いが佐々木派のグループとの溝を埋め、墓前の前で有紀寧は兄の願いを叶えた結末には納得。朋也と光の玉との関係も示唆しており、後話への伏線にもなるのであった。 【一言&重箱の隅つつき】 早苗さんの知り合いにジャム作りの名人がいることは、劇場版CLANNAD BOUNUS CD「古河さんち ふたたび」で語られており、このジャムを使って早苗さんの試作したジャムパンが店に並べられたのであった。試食しようとした秋生さんは、本能的に危険を察知するのである(笑)。 【今話の名台詞】 「お母さんのパンにこの究極のジャムを塗れば、最強コラボの完成です♪」(渚) おまえにハイパーレインボー~! KanonとCLANNAD夢の合体作が遂に完成。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第7話

【タイトル】「彼女の居場所」 作  画  :7(有紀寧の魅力が目白押し) ストーリー :7(知られざる有紀寧の人柄が明らかに) 演  出  :6(渚と有紀寧のデュエットはCD化のお楽しみに?) 家  族  :8(家族のような仲間達の中に居る有紀寧)   萌    :6(母性愛に溢れる有紀寧) ======================================================================== 【批評・感想】 アバンは幻想世界Ⅸ。記憶を失っていた「僕」であるが、少女の知らない世界の記憶を序々に思い出している。僕が見た光の玉がタイトルバックの光の玉に繋がる演出は意味深である。美佐枝編がハッピーエンドで終了したことで、光の玉が計9個に。そして今話から有紀寧シナリオとなるのであった。 学校の資料室で繰り広げられる物語。朋也達が置いてきぼりで傍観者となるしかない展開であるのだが、有紀寧の知られざる学園生活の要が資料室であることを強く描写している。 朋也が有紀寧に語った「家族のような存在があれば、人は大きく道を踏み外さない」……これは智代が朋也に語ったことである。 有紀寧の仲間達であるが、両親との仲が悪く家族関係が上手くいってない事情に反応した朋也が、今現在父の事をどう思っているのかが気になる所。智代の話を引き合いに出し、自分自身の家族とも向き合える強さを学んできた朋也であるが、アフターストーリーの本編が描かれるのはまだ先のことになりそうである。 本話では有紀寧の人柄と彼女を知りまく友人、生活環境が描かれている。タイトルの「彼女の居場所」とは有紀寧の事である。優等生の有紀寧と不良グループとの関りは不釣合いに思えるのだが、兄の存在が有紀寧と友人達との強い絆となっているよう見受ける。グループ同士の対立を背景に有紀寧シナリオをどうまとめるのか次回のお楽しみである。 【今話の名台詞】 「“いつも隣で見てます”って3回唱えるんです」(有紀寧) 重要なのは、“あとできちんと謝る事”なんですが(笑)。まずはこのオマジナイで掴みをとって謝罪すれば、仲直りはきっと出来ますね。これぞ有紀寧マジック!

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第6話

【タイトル】「ずっとあなたのそばに」 作  画  :9(純情可憐な美佐枝さんと志麻君がとても丁寧) ストーリー :10(誰よりも美佐枝さんの幸せを願った少年の物語) 演  出  :9(第1期第9回を彷彿させる) 家  族  :7(家族同然の名無しの猫の正体は……)   萌    :10(志麻君のセーラー服姿にうっとり) ======================================================================== 【批評・感想】 CLANNADストーリーの中で最も恋愛度の高いストーリーでした。 失恋した美佐枝さんと志麻君が急接近。 落ち込んでも自分自身で解決しようとする美佐枝さんは決して弱音を見せない性格であった。 慰めようとした志麻君ですが、美佐枝さんが望んでいたのは志麻君自身の気持ち。そして、自分の事が好きなことを知った美佐枝さんは、自分の中で答えを出して志麻君と過ごす時間を大切にしようとしたのでしょうね。 恋を知らない奥手な志麻君を優しくリードする美佐枝の年上のお姉さん的な魅力が満載である。 美佐枝の友人であるユキとサキもいい人でしたね。志麻君の正体が志麻君自身でないことを知っても変わらぬ友情で支えようとしておりました。 志麻君が預かった願いが叶う光の玉が消えていた理由であるが、志麻君にずっと好きでいて欲しいという願いはこの時既に叶っていた為に光の玉は消えていたものと思われる。願いを叶える役目を終えた時、志麻君は元の姿に戻ることになっていたのでしょうね。皮肉にも志麻君は願いを叶えた為に、美佐枝さんと別れなくてはならなくなった。だから、美佐枝さんに別れを告げて去って行ったのである。 そして、美佐枝の想いに応える為に元の姿に戻った猫は大好きな美佐枝さんとずっと一緒にいることを誓ったのですね。 志麻君の想いを朋也が代弁したことで、志麻君の想いと知らされなかった真実を美佐枝さんが悟った描写が素晴らしい。過去の想いから新たな出発をしていくことが予想され、大好きな猫と共にこれからも幸せになっいく未来を感じさせたのであった。 【一言&重箱の隅つつき】 秋祭りに訪れていた杏&ボタン、涼、ことみの仲良し三人組。背景ヒロインはつらいですね。 【今話の名台詞】 「ずっと、いつまでも私のことを好きでいてください。いつまでも、いつまでも私のことを好きでいてください。それが私の願いです」(美佐枝) 「さよなら美佐枝さん、僕はあなたを一生好きでい続けます。ずっと……いつまでも」(志麻) 想いが通じ合えた2人であったのだが……志麻君はずっと約束を守り続けていたのですね。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第5話

【タイトル】「君のいた季節」 作  画  :8(セーラー服姿の美佐枝さんが新鮮) ストーリー :8(美佐枝さんの過去が明らかに) 演  出  :7(光の玉と幻想世界の繋がりが見え隠れしている) 家  族  :-(今話では特になし)   萌    :7(生涯朋也の恋人宣言をした渚) ======================================================================== 【批評・感想】 アバンタイトルは僕と少女の幻想世界。原作では「幻想世界Ⅷ」の内容になる。 僕の語りから僕のいる世界と繋がっている別の世界の存在が確かとなり、朋也達のいる世界の誰かが「僕」の存在であることが示唆されている。 今話から美佐枝編に。美佐枝さんの猫であるが第1期の初登場は春原の部屋であった。 朋也だけでなく春原にも懐いていただけに、猫を売ろうとする春原の行動に不自然さを感じるのであるが、杏や智代だけでなく美佐枝さんにまでぼろ雑巾にされる春原の行動はお約束である。生徒の面倒を見ることが生き甲斐となっている美佐枝さん。恋仲である朋也と渚にデートを勧めるのであるが、学生時代に出来なかった恋人との思いが心中にあるのであろう。 恋人と行く秋まつりを伏線に美佐枝さんの過去へと導かれる朋也。傍らにいる猫の存在とリンクしていくのであるが、光の玉をもつ少年と魂が繋がった朋也は特別な存在である。 謎の少年「志麻 賀津紀」との出会いから始まる美佐枝さんの女子高生時代。プロレス技のキレは現代以上でしたね。美佐枝さんの常識が通じない頑固で純粋な志麻君とのやりとりは「フルメタル・パニック」の千鳥と相良。「犬夜叉」のかごめと犬夜叉を彷彿させる。 美佐枝さんの幸せを願い、その為に願いを叶えようとする志麻君の純心だからこそ伝えられなかった真実が涙を通して伝わる。皮肉にも志麻君を励ました美佐枝さん自身と志麻君が共に傷つく結果となってしまい、次回への繋ぎとしてはいいタイミングでエンディングにはいったのであった。 【一言&重箱の隅つつき】 志麻役の声優は原作と同じ朴 璐美さん。 美佐枝さんが志麻君にかけた技はジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスホールド、ストレッチプラム、パワーボム、そしてキン肉ドライバー(笑)。 【今話の名台詞】 「僕は、君の願いを叶えにきたんだ!」(志麻) 願いを託されて美佐枝さんの元までやってきた志麻君。『AIRのみちる』『Kanonの真琴』と同じく想いの力で人の姿となるキャラは定番ですね。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第4話

【タイトル】「あの日と同じ笑顔で」 作  画  :9(本気同士の朋也と陽平) ストーリー :6(極悪サッカー部員……少し頭冷やそうか) 演  出  :7(陽平との思い出を描いた第1期のシーンに) 家  族  :8(妹の窮地に助け出た陽平の男気に)   萌    :6(芽衣ちゃん頑張りました) ======================================================================== 【批評・感想】 タイトルの『光の玉』が1つ増えて合計8つに。原作のゲームシステムと違いアニメでは物語が始まった時に出現しているが、春原シナリオを完結したことで発生の条件が揃うものと思われる。 原作の春原シナリオで関わりの無かった有紀寧を相談役として登場させつつ彼女の過去に触れ、シナリオの伏線をお膳立てしている。彼女の助言はまさに言い得て妙であるのだが、芽衣が兄の事を信じるのであれば、直接兄と話をして本音の気持ちを知るべきであろう。陽平にサッカーをやらせたいとするなら学校のサッカー部に拘る必要はなく、第1話での野球チームのサッカー版で隣町との対戦させる方法もあった筈である。仲間意識の欠片もないサッカー部員らとサッカーをする陽平でないことは芽衣も朋也も分かっているだけに、サッカー部とのやりとりがもどかしい。 朋也が芽衣の為と思ってサッカー部員に手を出さなかった事、芽衣が仕打ちに耐えてた事、陽平が朋也に芽衣の事を任せた事、全て「すれちがうの心」となっていた訳であるが、解決のきっかけとなったのは全て壊す事からであった。「雨降って地固まる」のごとく、拳で語り合うことで本音を言い合う姿を見て、芽衣はやっと兄の事を理解したのであった。 朋也と陽平の友情、芽衣との兄妹愛を描いた春原シナリオであるが、第1期からの流れとしては辻褄合わせの為に不自然な流れとなってしまった。 第1期-第20回-にて、朋也と渚の仲を取持った陽平であるのに、すんなり朋也が渚と別れて芽衣と付き合う事を受け入れてしまうのは、騙されるにも程がある演出であった。 原作では朋也と渚が恋人同士でないことが条件にも係らず、他のヒロイン達とも繋がりをもたせた脚本は評価できる。 【一言&重箱の隅つつき】 あと半年となった高校生活……渚はまだまだ元気です(笑)。 【今話の名台詞】 「春原と初めて出会った日、あの日から俺達はいつもつるんでいた。そして今も俺達は笑っている」(朋也) タイトルに繋がる台詞です。本気で喧嘩した事も2人にとっては良い思い出になるのでしょうね。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第3話

【タイトル】「すれちがう心」 作  画  :7(シナリオごとにギャップを感じるがコミカルな展開ならでは) ストーリー :7(デートの相手にするなら早苗さん? それとも芽衣ちゃん?) 演  出  :8(念願叶って制服を着る早苗さん) 家  族  :7(嘘ですれちがう春原と芽衣)   萌    :9(お兄ちゃん攻撃は反則です!) ======================================================================== 【批評・感想】 兄の将来を心配する芽衣を安心させる為に画策した恋人の存在であるが、芽衣そっちのけで早苗さん事ばかり気になる春原と、期待はずれの事ばかりする兄に失望していく芽衣の心情が対照的である。 誰かの面影を感じながらも早苗さんの変装とは気付かない芽衣であるが、しっかり者で美人の早子が兄の恋人である事が信じられないのは、兄の素行を知っているからこその想いである。馬鹿げたことをしてても、学校の成績が悪くても、芽衣にとって春原は大好きな兄であるということ。妹想いの兄でいてくれることが芽衣にとってなによりの安心になる筈であった。 だからこそ困っている兄妹を見ても自分のデートを優先する春原に失望したのである。 芽衣のついた嘘は早子と自分を天秤に掛けて気を引こうとしたものであるが、動かなかった春原。芽衣の思惑は外れ、兄との心は離れていくのであった。 後半は朋也の壊れっぷりに注目である。杏、涼、ことみが背景化しつつあるが、春原編では致し方ない。芽衣に振り回される朋也の軟弱さが露呈しており、恋人の渚一筋とは言い難いのがなんとも……。渚とのストーリーを描く原作のAFTER STORYのシナリオに入るのはまだまだ先のようである。 【一言&重箱の隅つつき】 春原の語尾につける「便座カバー」は第2話での伏線。原作でも選択肢によって、春原の喋り方が変わります(笑)。 【今話の名台詞】 「磯貝早子、17歳です」(早苗) おいおいと突っ込むのは視聴者のお約束。流石17歳教の影響は脚本にも影響してます(笑)。

CLANNAD ~AFTER STORY~ 第2話

【タイトル】「いつわりの愛をさがして」 作  画  :7(涼が『らき☆すた』のつかさ化に) ストーリー :8(春原編スタート) 演  出  :8(AFTER STORYでも杏と智代は最強です) 家  族  :7(芽衣ちゃんの憂鬱)   萌    :10(早苗さんコスプレショー) ======================================================================== 【批評・感想】 幻想世界のストーリーは原作のⅦにあたる。初めて僕と少女以外の生き物が登場するのだが、ふわふわの羊みたいに可愛い生き物であった。原作では“獣”と表記されていた生き物を「優しい匂いがしたんだ」とつぶやく少女……なぜ少女がそう思ったか現時点では判断する材料が乏しい為、疑問に残ることであろうがこの台詞がもつ意味がいかに重要であったのか忘れずに観て欲しい。 さて、本編は幻想世界の雰囲気と違い春原のコミカルさが際立っている。朋也のお節介もとい遊び心であると即座に気付く渚に成長がみられる。 春原の進路に対して不安に思う芽衣であるが、渚の進路に対する考えも気になる所。休まずに登校を続けているのであれば、朋也らと一緒に卒業してしまう為、ここは脚本の見せ所である。 涼、杏、智代と彼女役をことごとく断られていく春原であるが、彼の不憫さはもはや天性の才能である。人の気持ちを理解できるのに当事者が自分となると、自分本位の思考になってしまうのですね。 Bパートでは、大らかな心を持つヒロイン達が春原を迎え入れるのであるが、ことみと付き合うには一般人ではハードルが高いことが判明。杏達から誕生日プレゼントに贈られたヴァイオリンを再び披露したのであるが、感慨深さよりもキャラクターの持ち味を深めた演出を感じる。有紀寧絡みの新キャラクター登場で、彼女のシナリオも伏線となったことは喜ばしい。彼女の彼氏となるのはやはり朋也か!? そして本命の彼女役である早苗さん。第1話の伏線として原作の流れにそった展開となるものの、原作のシナリオでは早苗さんと芽衣ちゃんが会っていない為、アニメでは実現不可能と思われていた春原編であった。渚の心境が複雑になるのもアニメでは当然の事。朋也まで早苗さんに心変わりするのではと心配する辺り、彼女としてのプライドが見え隠れしている。春原の不器用な人柄の奥にある隠れたモノを見抜く早苗さんの眼力は流石である。渚と違って大人の見方ができる所はやはり母親というべきか。 【一言&重箱の隅つつき】 春原が飲んでいた「どろり濃厚ピーチ」のジュースはAIRでお馴染みの激甘ジュース。このジュースが飲めるとは……観鈴と仲良くなれそうですね。 【今話の名台詞】 「心配ない、こいつは女子生徒に苛められている時が一番輝いてるんだ」(朋也) 永遠に彼女ができない宿命を負った主人公の親友であった(笑)。 「これが男の仕掛ける恋という名のゲーム。いわば、ボーイズラブゲームってやつかな」(春原) 朋也と春原でボーイズラブの世界へ(マテ)。

ようやく放送開始♪ CLANNAD ~AFTER STORY~ 第1話

【タイトル】「夏の終わりのサヨナラ」 作  画  :9(上上のスタート) ストーリー :9(ことみ初出演の野球編) 演  出  :10(最強のヒロイン達! このチームなら甲子園も夢じゃない?) 家  族  :7(古河家は団欒の象徴です)   萌    :7(女の子らしくありたい智代の乙女心に) ======================================================================== 【批評・感想】 幻想世界ではなく朋也の回想シーンで始まるアバンタイトル。朋也が子供であった頃の記憶だとすれば、傍にいたのは父の直幸であると推測される。第1期最終回「影二つ」にて、僅かではあるが父を気遣う態度がみられており、記憶の奥底には楽しかった父との思い出が眠っているのであった。 新OPカットに散りばめられたヒロイン達の姿は今後のストーリーの重要な手掛かりとなる筈であるが、第1期OPと同じく本編では見られないシーンである可能性も……。 メインヒロインを「渚」とする描写に、「杏」の進路を示す児童との触れ合い。幻想世界と「ことみ」。『もうひとつの世界 智代編』でのシーンを再現した「智代」。顔はでませんでしたが、「子供を抱きしめる女性」(おそらく風子と第1期OP冒頭に登場した少女)。光の玉に包まれる渚であるが、これは何を示すのか? 幻想世界の光の玉と関連させた描写は意味深である。 タイトルには光の玉が7個。今後のストーリーで増えていく所を見逃さずチェックしていきたい。 さて、本編であるが第1期番外編「夏休みの出来事」後のストーリーである。病弱な体で学校を休みがちな渚の設定が忘れられている御陰もあって、二学期も無事登校を続ける渚であった。原作のサイドストーリーにあたる「草野球END」をアニメ化したのが第1話であるのだが、ストーリーの流れ上、風子の出番はなし。彼女に代役にことみを抜擢しており、有紀寧を除く全ヒロインを登場させている。あくまで前作の続編として繋がりを残しておりキャラクター達の紹介を兼ねた1話であった。 渚が朋也と朋也の父親の仲を気遣っており、朋也の彼女として挨拶をきちんとしておきたいと言えるようになった渚に、第1期とは違う朋也と渚の関係が現れている。 エンディングに登場するキャラクター達。新キャラがたくさん♪ これは有紀寧編、勝平編、美佐枝編のサブストーリーもある!?  インターネットラジオ「渚と早苗のおまえにレインボー」にて、物語前半は笑いありの展開、そして後半は涙いっぱいの展開と語っていただけに楽しみですね。春原が早苗さんを渚の姉と勘違いしてたり、芽衣が渚に相談していたヒソヒソ話も伏線になりそう。 【今話の名台詞】 「この町に、勝利を」(秋生) みんなの願いを叶えた朋也の打球。その球が光の玉となって幻想世界と重なる描写がうまい。

こみっく★トレジャー前日

サイネリアの聖羅夢です。 荷物の搬入手続きは完了しておりますので、当日は小道具を持って行くだけですみそうです。 当初頒布物として予定しておりました、「思想脳労」様委託の『バンブーブレード全話解説本』は今回間に合いませんでした。サンシャインクリエイション41にご期待下さいませ。(私が担当したのは主にミヤミヤの回ですのでお楽しみに♪) サンシャインクリエイション41では「サイネリア」の新刊『うたわれるものらじお解説集vol.5』「思想脳労」様に委託していただく予定です。ついにシリーズ最終巻となります。これまで既刊を購入いただいた方々に満足していただけるようにしたいものです。特別企画で、別番組のラジオも1本解説しちゃいます。キュインキュイ~~ン!! な番組もあわせてお楽しみ下さいませ♪ 明日はO-19a CLANNADジャンルでの参加です。『CLANNAD TVアニメ版全話解説本』が目印ですのでよろしくお願いします。