戦場のヴァルキュリア 第9章
【タイトル】「蒼き魔女」
作 画 :9(初めて見るセルベリアの笑顔)
ストーリー :10(帝国軍の見所満載)
演 出 :9(カールの奮闘に)
燃 え :10(一騎当千のセルベリア)
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【批評・感想】
帝国サイドを描いたストーリーで、アリシア達を描いてきた本編の雰囲気とは異なりシリアスな展開で帝国内の人間模様を描いている。マクシミリアンとその配下であるイェーガーとセルベリアに重点をおくも、彼らの監視役として登場したカール・オザヴァルドの視点であったことが面白い。
カールは実戦で武勲を重ねてきた軍人とは違い、文才方面に秀でたエリート軍人であろうか? 出世を志す忠誠心の高い軍人ではあるのだが、それ故に使い捨てキャラとされたのであった。マクシミリアンからセルベリアを離した役も護衛が少数になった所へ刺客を送り込み、その陰謀の首謀者にさせ自殺で罪を償ったことにさせようとした意図も推測される。上官に裏切られ孤立したカールにであるが、自身の過去を重ね手を差し伸べるセルベリアに非情なだけでない心の温かさを感じるのであった。
そしてセルベリアに忠誠を誓い、一目置かれる補佐官となっていくカールの成長ぶりが頼もしい。
単身刺客に立ち向かうセルベリアは最強! 前話でアリシアの銃弾を剣で叩ききったのは今話の前哨戦であった。
刺客に襲われても動揺しないマクシミリアン。刺客2人を切り倒す剣術はあるものの、館に火をつけられていたらどうなっていたことか……追い詰められても逃げ出さないのは、セルベリアが助けにくることを予測していたから? ここで死ぬのであればそれまで男と自分の生き方を曲げなかった見方もできるが、揺るがない信念は、ここでどこぞのガリア正規軍とは大違いである。
命令違反を犯したセルベリアに対し無言であったのは、是とも非とも捉えられる返答で、命に背いたがよくやったと解釈していいですね。セルベリアにとってはそれが最上級の賞賛の行為であったのだろう、朝陽に中で微笑む姿がとても安らぎに満ちていた。
帝国軍皇太子にとってマクシミリアンは御することができない対抗勢力でもある。帝国内での勢力、影響力は皇太子に及ばないものの、小さな芽は早く潰しておきたいのであろう。帝国軍の内と外とに敵がいるマクシミリアンであるが、それは第7小隊も同じ。マクシミリアンやセルベリアのいる帝国軍にもがんばって欲しいが、アリシア達の義勇軍も負けて欲しくない。さてさてどうしたものか(笑)。
作 画 :9(初めて見るセルベリアの笑顔)
ストーリー :10(帝国軍の見所満載)
演 出 :9(カールの奮闘に)
燃 え :10(一騎当千のセルベリア)
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【批評・感想】
帝国サイドを描いたストーリーで、アリシア達を描いてきた本編の雰囲気とは異なりシリアスな展開で帝国内の人間模様を描いている。マクシミリアンとその配下であるイェーガーとセルベリアに重点をおくも、彼らの監視役として登場したカール・オザヴァルドの視点であったことが面白い。
カールは実戦で武勲を重ねてきた軍人とは違い、文才方面に秀でたエリート軍人であろうか? 出世を志す忠誠心の高い軍人ではあるのだが、それ故に使い捨てキャラとされたのであった。マクシミリアンからセルベリアを離した役も護衛が少数になった所へ刺客を送り込み、その陰謀の首謀者にさせ自殺で罪を償ったことにさせようとした意図も推測される。上官に裏切られ孤立したカールにであるが、自身の過去を重ね手を差し伸べるセルベリアに非情なだけでない心の温かさを感じるのであった。
そしてセルベリアに忠誠を誓い、一目置かれる補佐官となっていくカールの成長ぶりが頼もしい。
単身刺客に立ち向かうセルベリアは最強! 前話でアリシアの銃弾を剣で叩ききったのは今話の前哨戦であった。
刺客に襲われても動揺しないマクシミリアン。刺客2人を切り倒す剣術はあるものの、館に火をつけられていたらどうなっていたことか……追い詰められても逃げ出さないのは、セルベリアが助けにくることを予測していたから? ここで死ぬのであればそれまで男と自分の生き方を曲げなかった見方もできるが、揺るがない信念は、ここでどこぞのガリア正規軍とは大違いである。
命令違反を犯したセルベリアに対し無言であったのは、是とも非とも捉えられる返答で、命に背いたがよくやったと解釈していいですね。セルベリアにとってはそれが最上級の賞賛の行為であったのだろう、朝陽に中で微笑む姿がとても安らぎに満ちていた。
帝国軍皇太子にとってマクシミリアンは御することができない対抗勢力でもある。帝国内での勢力、影響力は皇太子に及ばないものの、小さな芽は早く潰しておきたいのであろう。帝国軍の内と外とに敵がいるマクシミリアンであるが、それは第7小隊も同じ。マクシミリアンやセルベリアのいる帝国軍にもがんばって欲しいが、アリシア達の義勇軍も負けて欲しくない。さてさてどうしたものか(笑)。
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